【第十一話】デニムのオンスについて

【第十一話】デニムのオンスについて

こんにちは“5大陸オーガニックデニム”を企画したPLANNERの木村です。

このブログはいったい何話まで続くの?と思われている方もいらっしゃると思いますが、

最終二十一話まで週1回のペースで投稿しますので、どうぞ宜しくお願い致します。

 

今回はデニムのオンスについて、“5大陸オーガニックデニム”15.8OZについて

お話しさせて頂きます。

 

ジーンズに使用されるデニム生地は「オンス」で表します。

一般的に良く使われるデニムは12オンス~14オンスが主流と言われています。

この程度のオンスのジーンズは1年を通して穿きやすくほど良い厚みがあります。

 

また15オンスを超えるデニムがヘビーオンスと言われて来ましたが、

近年ではヘビーオンスと言われるジーンズが各メーカーから出ており20オンスを超えるジーンズも多く存在します。

弊社の商品も23オンスというジーンズを発売していますが、ジーンズはずっしり重く生地も硬いのが特徴です。

逆にライトオンスと言われる軽いジーンズも以前から有りますが涼しくて今時期良いですね。

 

ではいったいオンスて何?と考えた事は有りませんか?

オンスは生地の厚みと思われている方が多いと思いますが、実際は1平方ヤードあたりの生地の重さで表します。

実際には「重さ」が正解です。

 

■1オンス=1平方ヤードで約28.35グラム

1平方ヤード=0.84平方メートル

■1平方ヤード(0.84㎡)辺りの生地の重さを表したもの

 

今回の“5大陸オーガニックデニム”は「15.8OZ」なので

448gになります。(0.84㎡あたりの重さ)

 

またオンスを「OZ」で表記します。

これは古イタリア語の「Onza」(オンス)から来ていると言われています。

Onza」→「OZ

現在のイタリア語では「Oncia」と綴るようです。

 

デニム生地の発祥の地はフランスで、「デニム」の語源もフランスから生まれたから

OZ」もイタリア語から生まれたのでしょうか?

(諸説有りますので参考までに)

 

またデニムのオンスには糸の太さも重さに影響してきます。

 

糸は「番手」で表記されます。

「番手」は紡いで作った糸の太さを表す単位で、特定の重さになる糸の距離を元に計算します。

例えば「ハカリで測って1ポンド(約453g)になる為の長さ」が、840ヤード(約768m)となる時の糸の太さが「1番手」

2倍の長さが必要になる糸の太さが「2番手」となります。

ちょっと難しいですね。

 

 

番手の数字が大きくなるにつれて糸が長く(細く)なります。逆に番手が小さくなるにつれて糸が太くなります。

 

生地を作る時の規格によっても変わってきますが、経糸、緯糸の太さ(番手)や本数を決めて生地の密度を決めます。

その密度によっても変わってきますが、同じ糸の太さや、糸の撚り計数、風合いや糊の付き具合によっても変わって来るのでデニムのオンスもあくまで目安だとお考え下さい。

実際デニム生地を裁断して縫製し、付属を付けてジーンズの形になります。

オンス数のみではジーンズの穿き心地は必ずしもオンスの数値とは一致しません。

 

今回ビッグジョンの創業80周年モデルに採用された

5大陸オーガニックデニム”は

 

「軽すぎず、重すぎず」

「長く穿ける丈夫なジーンズ」を目指しました。

 

しっかりとした質感でデニムらしく、そして男らしいデニム

 

15.8オンス」は重たい部類に入る生地ですが、時間を掛けてゆっくりゆっくりとテンションを極限まで与えずに織ったスペシャルな生地です。

ヘエビーオンスとは思えないとても風合い豊かな生地に仕上がりました。

 

それは穿いた人のみが実感できる特別な心地良さだと思います。

 

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