【第七話】ロープ染色とカセ染めについて

こんにちは“5大陸オーガニックデニム”PLANNERの木村です。

前回は本藍・天然藍・インディゴについて説明をさせて頂きました。

今回はその染料を使った染め方法について説明させて頂きます。

 

デニムのたて糸を染色(染める)する代表的な方法としてロープ染色という方法があります。“5大陸オーガニックデニム”の糸はロープ染色で行いました。

ロープ染色は何本もの糸を束ねてロープ状にしてロープ染色機を使い、高い位置からインディゴの入った液層に糸を漬け、引き上げる作業を繰り返し行います。

インディゴ染料液が入った液層から引き揚げたばかりの糸は黄色~黄緑色で、空気に触れる事でインディゴが酸化し青色に発色します。

インディゴ染料自体は水に全く不溶で、それだけでは綿糸を染める事は出来ません。

染色する為には、インディゴ液を還元状態にして水に溶解し、初めて染める事が可能になります。インディゴは色が入りにくく一度染めただけでは濃い色に染まらない為、何度も何度も浸けては引き上げる作業を繰り返しインディゴの色を濃くしていきます。

綿糸は浸透圧で周りから少しづつ染まっていくので、芯に近づくほどブルーが薄くなり芯まで染まりません。芯が染まらず糸の中が白い事から「中白」と呼ばれます。

この「中白」の状態であることが、ジーンズを穿き込む過程で表面が削れ、徐々に中の薄い色が現れてくる原因なのです。

これがロープ染色の特徴です。

 

枷染め(カセ染め)とは

伝統的な染色方法の一つでインディゴ染料の入った枷壺と呼ばれる壺の中に、束ねて輪っか状にした綿糸を漬かしては取りだして絞り、空気にさらして酸化させる。

何度も同じ作業を繰り返し染めて行きます。

染めるまでの準備も大変時間と手間が掛かります。

職人が丁寧に少しずつ染め上げていくことで糸の芯までしっかり染まる所がロープ染色との大きな違いです。

中までしかり綺麗に染まっているので、基本的に色落ちしにくいのが特徴です。

昔ながらの伝統的な染色方法ですが、現在は機械で枷染めをされている所も有ります。

 

ジーンズの醍醐味は穿いて行く過程、色落ち感

 

立ったり座ったりの負荷が掛かり表面が削れ、少しずつヒゲやアタリが出て来る

 

穿く人それぞれの色の落ち方、色目は様々で

 

日々の日記のようにジーンズに刻まれていく

 

ジーンズの経年変化はその人の生活と共に成長して行きます

 

 

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