【第十九話】洗濯・色落ちについて
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こんにちは“5大陸オーガニックデニム”80周年記念限定モデル“MODEL 80TH XXXX-EXTRA”を企画したPLANNERの木村です。
今回はジーンズの洗濯方法や色落ちについてお話しさせて頂きます。
ジーンズの洗濯のやり方は人それぞれで、生活様式も違えば穿く頻度も違うので正解は御座いません。
どのような色落ちが好きで、どのような色落ちを目指すか?
その目的で洗い方は変わってきます。
汚れたら洗うのがシンプルで良いと思いますが、1回目~3回目の洗いは重要なので注意しましょう。
世の中には色んなジーンズの種類が有ります。
素材はもちろんのこと、WASH加工やUSED加工、クラッシュ加工にリメイク加工などなど沢山有ります。
今回はリジッドデニム、RAWデニムの洗い方を参考までに紹介します。
リジッドデニムは洗い加工がされていないジーンズの事で、生地に糊が付いたままの状態です。「Rigid」は英語で堅いという意味合いで防縮加工が施された未洗いのデニムです。
防縮加工:生地の段階である程度縮みを入れて製品になった時に縮み難くする処理の事。
ロウデニム(生デニム)は英語で「RawDenim」
Rawは生の加工してないという意味で、生地の整理加工(防縮加工)がされてない生地で、織り上がったままの状態の事をいいます。生機(キバタ)デニムとも呼びます。
まず商品を購入する際、特にRAWデニム(生機デニム)は縮みが大きいのでショップの店員さんにどのくらい縮むか?自分に合うサイズを相談しながら、フィティングして洗った後の事を考えて購入して下さい。
商品によってそれぞれ生地が違うので縮み方は様々です。
生から洗わずにジーンズを穿かれる方もいらっしゃいますが、ファーストWASHした時に縮みが大きいとヒゲの形がずれるので、私は購入後洗うようにしています。
洗い方ですが私は下記の方法で洗っています。
- ジーンズを裏返す
- 大き目の樽に30℃位のぬるま湯をたっぷり入れる
- ジーンズを二つ折りか三つ折りにしてゆっくり浸け置き15分
*そのまま置いているとジーンズが浮いて来るのでたまに手で押さえる
・水を捨てて軽く水ですすぐ
- 綺麗に畳んで洗濯ネットに入れる
- 洗濯機で脱水(偏ると脱水しにくい事が有る)
- ネットから出してシワをパンパン伸ばす
- 耳(セルヴィッジ)部分が寄れていたら手で伸ばす
- 天日干し(日陰)
この洗い方のメリットは約60%~70%程縮みを入れます。
また色を落とさずに素材本来の風合いを実感出来ます(糊も殆ど残った状態。)
脱水以外は洗濯機を使わないので変なシワやアタリが出難い。
気にせず洗濯機で洗う方もいらっしゃいますが、何も問題は有りません。
ただ変なアタリやスジにならない様に裏反してから洗うのをお勧めします。
中には塩を入れたり、お酢を入れて洗ったりする方もいますが、それぞれ拘りが有ると思うので否定はしません。
洗った後で乾燥機を掛けてしっかり縮みを入れる方もいらっしゃいますが、ラベルによっては縮んで硬化したりするし、タンブラーの熱で生地が柔らかくなるので個人的にはNGにしています。
ファーストWASH後はひたすら穿く事をお勧めします。
私は3カ月を目途にガンガン穿き込みしています。
糊が残った状態(堅い状態)で日々穿く事でヒゲの濃淡、自分の日々の生活習慣の動きの癖が徐々に表れて来ます。
ジーンズの穿き込みライフがスタートすると、1日の終わりのジーンズを脱いだ時の経過を見る儀式が日々の疲れを癒してくれます。
最初は大きな変化は有りませんが、昨日より今日、今日より明日と、少しずつ少しずつ変化していく様はジーンズライフの楽しみですね。
私はGジャンは寒い時期は就寝時も上に羽織って寝ています。
周りからは肩がこらないの?とか
布団が青くならないの?とか
家族は何も言わないの?とか変態扱い。。。
色々言われましたが何一つ問題は御座いません。
布団カバーは色の濃い色を使っています。
家族は長年ジーンズの仕事をしている私を見ているので、何も不思議に思いません。
さすがにジーンズは家に帰宅したら脱いで着替えます
ジーンズを毎日3ヶ月穿いた後に洗うとより変化が見受けられます。
また革ラベルはたまに馬油などで手入れしてあげると艶々の良いアメ色になります。
3回目以降の洗いは汚れの頻度で2週間~1カ月に1回程度洗っています。
特に汚れがひどい場合は中性洗剤を使用します。
長い間洗わないとデニム生地が皮脂や汗で痛むので清潔にしましょう。
デニムは生き物ですから
これからも日々のジーンズライフを楽しみましょう!
NEXT【最終話 XXXX-EXTRA発売】