【第十八話】革ラベル・ネームについて

【第十八話】革ラベル・ネームについて

こんにちは“5大陸オーガニックデニム”80周年記念限定モデル“MODEL 80TH 

XXXX-EXTRA”を企画したPLANNNERの木村です。

前回はジーンズに欠かせない付属の釦・リベットについてお話しさせて頂きました。

今回もジーンズには欠かせない革ラベル・ネームについてお話しさせて頂きます。

 

革ラベルは主に後ろ腰帯についていますが、ブランドやブランドの中でも商品のカテゴリー別にそれぞれデザインが違います。

作り手であるブランドのメッセージやアイデンティティ、そして商品の拘りがそこに注ぎ込まれています。

革パッチを見ればそのブランド、商品のスタイルイメージが何となく解ると思います。

ジーンズの王道、アメカジスタイルなのか?

ブランドロゴのみのシンプルな革ラベルならスタイリッシュなヨーロッパスタイルなのか?

とか何となく伝わると思います。

 

今回、革ラベルのデザインは、昔ながらの「BIG JOHNの王道」を意識しながら

拘りの4つのXの文字「XXXX」を配置しました。

そしてビッグジョンのシンボルマーク、ベースボールマークの5角形の意味

「人々に喜ばれ愛されるジーンズを世界5大陸に発信する。」

という思いを込めて世界地図を入れました。

 

ラベルのデザインはプリント印字や、焼き印など処方は様々で商品によって異なります。

今回のモデルはロゴと地図の焼き印の強さを変えてそれぞれを際立たせています。

業者様には大変御無理をお願いしました。

 

ジーンズは穿き続けることで生まれる経年変化が魅力で、穿く人の生活スタイル、クセなどそれぞれの味わいが出て自分独自のアイテムとなって行きます。

色落ち感や擦れ、キズなど穿いてきた時間の思い出が刻まれていきます。

 

革ラベルも同様に時間が経過するにつれて皮脂や水分を含み、ツヤが出て独特なアメ色に経年変化していきます。

革は生き物とよく言いますが、それは同じ革の種類でも取る部位によって色や硬さ、縮みが異なるからです。

 

デニムも生き物と言われています。

それは綿の採れる時期の違いや、染める時の季節や気候、織る時の気候や湿度によっても生地の上がりは左右されるので、生き物と言われる所以なんだと思います。

お互い生き物同士で相性は良いです。

 

織りネームについて

ネームもラベル同様、ブランドロゴやブランドのアイコンなどをデザインし装飾します。

現在アパレルで使われる織りネームは生産効率と堅牢性を兼ねたポリエステル素材が主流になります。

ポリエステル素材は配色が綺麗に仕上がりますが、今回の商品とは少し不釣り合いです。

なぜならポリエステル素材はとても丈夫で色落ちしないので経年変化は楽しめません。

 

今回のモデルはレーヨン素材のネームを採用しました。

レーヨン素材のネームは昔から使われている素材で、色も使っていくうちに色落ちして経年変化が楽しめます。

ポリエステルに比べると糸の強度が弱いので、長い年月使用すると擦れて糸が切れる事がありますのでご了承ください。

 

革ラベルもレーヨンネームもジーンズ同様、経年変化を楽しむアイテムとして取り入れています。

半年後、1年後、3年後、5年後、10年後

 

少しずつ、あなたの日々の成長と共に生きて行きます。

 

1日で急激に変わる事は有りませんが、あなたの相棒として長い目で

その時々の成長の瞬間を楽しんで下さい。

 

 

NEXT第十九話

【洗濯・色落ちについて】

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